海外展示会ビジネス訪問報告書ISM 2026/ISM INGREDIENTS 2026/PROSWEETS COLOGNE
菓子・スナック産業における次世代価値創出の最前線
本日のドイツは、気温マイナス6度です。今回は、現在、ケルンで開催されているISM展示会についてお伝えいたします。
2026年度は、ハイチュウの森永、グミの春日井製菓、ボンタンアメのセイカ食品などが9社ほど出展しています。中国系の会社は100社以上です。
弊社の連携先のドイツの製菓会社や小売り、卸業者も参加しています。日本では出会えない会社です。もし、現在、ドイツケルンにいらっしゃるならば、お繋ぎすることも可能です。
1.展示会概要
展示会名:
ISM 2026(International Sweets and Snacks Fair)
開催期間:
2026年2月1日(日)~2月4日(水)
開催地:
ドイツ連邦共和国 ケルン市
Koelnmesse(ケルンメッセ)展示会場(Köln-Deutz)
主催者:
Koelnmesse GmbH
(所在地:Messeplatz 1, 50679 Köln, Germany)
開催頻度:
年1回
コンセプトスポンサー:
AISM(世界最大級の菓子・スナック見本市委員会)
開場時間
来場者向け
2026年2月1日~3日:9:00~18:00
2026年2月4日:9:00~16:00
出展者向け
2026年2月1日~3日:8:00~19:00
2026年2月4日:8:00~17:00
入場料金(2026年)
1日券:89ユーロ
通期券:110ユーロ
※すべてVAT(付加価値税)込み
出展規模(前回2025年実績)
出展社数:1,513社
総展示面積:約100,000㎡
来場者数:約32,000名
ISMは名実ともに世界最大規模の菓子・スナック専門国際展示会であり、業界関係者にとって避けて通ることのできない存在となっております。
2.ISMの展示会コンセプトと全体像
ISMは、チョコレート、キャンディ、ビスケット、スナック、アイスクリームなどの完成品の展示を中核としながらも、併催展示会であるISM IngredientsおよびProSweets Cologne(2027年よりISM Manufacturing)と連動することで、
原材料 → 製造 → 包装 → 最終製品 → 流通
という菓子・スナック産業の全バリューチェーンを一体で可視化する世界唯一の展示会構造を実現しています。
3.ISM INGREDIENTS 2026の位置づけと意義
(1)開催概要
ISM Ingredients 2026は、
2026年2月1日~4日にISMおよびProSweets Cologneと同時開催され、
主にHall 10.1を中心に展開されました。
27か国・約80社の原材料メーカーが出展し、
以下の分野における最新技術・素材が紹介されました。
- 果実・野菜由来エキス(抗酸化・ビタミン強化)
- 植物性タンパク質
- 食物繊維
- 天然色素・天然香料
- 味・色・食感を最適化する機能性素材
(2)「WHERE SWEETS AND SNACKS DO MORE」というテーマ
今年のISM Ingredients 2026のテーマは「Where Sweets and Snacks Do More(スイーツとスナックが、より大きな価値を提供する場所)」です。
現代の消費者は、単なる「甘さ」や「楽しさ」だけでなく、
- 健康への配慮
- 原材料の自然性
- 植物由来であること
- 機能的価値
- 新しい味覚体験
を強く求めており、菓子・スナックは“嗜好品”から“意味のある食品”へ進化していることが明確に示されました。
4.展示会で顕著であった主要トレンド
(1)食物由来(PLANT BASED)は「差別化」ではなく「前提条件」
展示全体を通じて最も印象的であったのは、
- Plant Based(植物由来)がもはや選択肢ではなく、品質基準の一部として扱われている点です。
- ヴィーガン対応
- 動物由来原料不使用
- アレルゲン低減
- サステナブル調達
これらは欧州市場においてはすでに標準仕様であり、日本企業が今後欧州市場を目指すうえで、必須要件であると強く認識されました。
(2)「減らす健康」から「足す健康」へ
従来の
- 砂糖を減らす
- 脂肪を減らす
という発想に加え、
- 食物繊維を加える
- 抗酸化成分を付加する
- 機能性を明確にする
といった付加価値型の健康訴求が主流となっています。
(3)マルチセンソリー体験の重視
味覚だけでなく、
- 色彩
- 食感
- 香り
- 見た目
を含めた五感全体での体験設計が、商品開発の中心テーマとなっていました。
5.SPECIAL SHOW
INGREDIENTS – FUNCTIONAL AND CLIMATE-CONSCIOUS
約200㎡の特別展示エリアでは、
- 機能性素材を用いた新レシピ
- 最新加工・処方技術
- 飲むスナック(Drinkable Snacks)
- 世界各地のエキゾチックフレーバー
などが紹介され、研究開発・製造・マーケティング・サステナビリティを統合した展示が行われていました。
6.日本企業にとっての訪問・出展価値
意義のある展示会ですが、やはり、参加・出展コストが上がっているのは難点です。弊社の海外展示会代理訪問サービスをご利用いただければ、低コストで情報収集などが可能です。
(1)訪問・出展のメリット
- 世界最大級の意思決定者と直接接点を持てる
- 148か国から来場
- 来場者の94%が展示会を推奨
- 82%が非常に高い満足度を回答
- 市場トレンドを最前線で把握できる
- 新製品ショーケース
- トレンドスナック特別ゾーン
- プライベートブランド展示(全体の約3分の1)
- 原材料から製造・包装まで一括で確認可能
- ISM × ISM Ingredients × ProSweets(ISM Manufacturing)
- 世界的なメディア露出
- 400名以上の国際メディア関係者
- 約9百万人への業界メディア到達
- 総リーチ約3億9千万人
- ケルンという優れた立地
- 市中心部至近
- 交通・宿泊インフラが充実
(2)訪問・出展における課題
- 出展コストが高い
- ブース単価:最大310ユーロ/㎡
- エネルギー費:20ユーロ/㎡
- 展示品質への要求水準が非常に高い
- 英語・欧州基準での説明が必須
- ストーリー性・用途提案が不可欠
- 単なる技術展示では評価されにくい
- 課題解決型提案が求められる
7.日本企業が取るべき戦略的方向性
日系企業が取るべき戦略的方向性は、ずばり、
- 植物由来・機能性素材を前提とした製品設計
- 欧州規制・表示基準への完全対応
- 技術+用途+ストーリーを一体で提示
- ISM IngredientsとISM Manufacturingの両視点からの出展計画
です。
ISM 2026およびISM Ingredients 2026は、菓子・スナック産業が「健康・機能・体験価値」を担う産業へ進化していることを明確に示す展示会でした。
日本企業にとって、本展示会は、単なる海外展示会ではなく、将来戦略を検証する場であり、継続的な訪問・出展・情報収集が不可欠であります。

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