JAL ブランド・企業イメージの特殊化の失敗
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<<2009年9月の弊社提供記事から>>
2日前JALで日本に帰ってきた。
実は、国際線では初めてJALにのった。
経営が危ないJALであり、乗る前にチェックした搭乗者の感想ではあまりよいものがなかった(例、機体が古い、席が狭い、機内食がまずい)が、実際の感想は「普通」である。
機体は古いが、それは多くの航空会社にあることで、席の狭さは、私の足が短いこともあってか気にならなかった。機内食は美味しかった。
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「普通」だった
この「普通」という感想はJALにとってはまずいものである。JALはブランド・企業イメージの特殊化が出来てない。JALの経営問題は複雑なのであり単純化できないのだろうが、これが今のJALの失敗を導いた一因であると考える。
例えば、航空会社の雄であるシンガポール航空やバージン(豪州などで展開する格安路線を除く)は、値段は高いがそのサービスを求めて乗る人は多いのではないか。これらはブランド・企業イメージの特殊化に成功している。
JALに今回初めて乗ったのは値段が一番安かったから。これまではJALは高くて乗れなかった。今回私が体験したこの「普通」のJALが昔から続いているのであれば、それに高いお金を払って乗った人間は不満であろう(ネガティブな感想も書きたくなるだろう)。
JALの進むべき道は?
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私の考える、これからのJALの生き残り策は:
1)シンガポール航空やバージンに負けないサービスプラスJALらしさ(一流ホテルとのコラボでサービス向上を図る、そして、JALは日本の会社であるので日本らしさをつかったインテリアなども面白いと思う)を組み合わせたサービスで、「普通」で高い航空会社から離脱。
2)「普通」の航空会社なりの値段設定で、他の「普通」航空会社よりも安い値段で、格安航空として利益の出る体質にする。
私としては1)のほうが日本を代表する航空会社としてあるべき姿であると思う。
筆者:
ユニークなアイデア、ヒラメキが企業を成長させるをモットーとする事業戦略コンサルタント。海外事業展開、新規事業立ち上げ、新製品開発、M&Aを専門とする。
Fortune 500の外資系の事業展開の顧問、日本企業、ラテンアメリカや東南アジア政府のアドバイザーを勤める。
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