パナマ運河拡大の詳細・影響 -開通後の現況- 

パナマ運河拡大の詳細・影響 All rights reserved by onegai kaeru
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パナマの今

日本は関東も梅雨に入ってまいりました。如何お過ごしでしょうか?

 

ラテン市場参入のハブとして人気が高く、移住先としても有名なパナマですが、昨年はパナマ文書のニュースが大きく取り上げられました。

 

パナマの現地で話を聞くと、「なにが問題だか、よく分からない」というあっけらかんとした答えが多いように感じました。税金が以上に低いことが先進国から非難されているわけですが、パナマ国内では合法であり、それを違法にする他国から見て問題なわけです。アメリカ合衆国に及んでは、例えばデラウェアのように、自国内に低税金の州をいくつか抱えており、自国のタックスヘイブンを持ちながら他国のタックスヘイブンを非難するのも、角が立ちそうです。アジアには香港やシンガポールなど税金が低く設定している国(ほぼ全ては資源の少ない島国やとても小さい国)が多く、そこに法人を構える大企業や資本家は数え切れません。このような背景からメディアでこの問題を大きく取り上げても、(大企業、資本化ぞろいの?)メディア側に得をする人が少ないこともあり、最近では取り上げられない話題となりました。

 

どのような国で事業を行うにも、国際社会では、国際間の税制に留意することがもとめられています。

パナマ運河改修とその後

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さて、今回はパナマ運河の改修についてのご報告です。パナマ運河は学校の地理で学んだ方は多いと思いますが、そのパナマ運河が改修工事を行っているのはご存知でしょうか?1900年初頭から利用され、1930年には一度改修の案が出ましたが頓挫しております。

 

しかし、2006年に国民投票の末、改修案が可決。50億USドルをかけ、9年にわたるパナマ運河の改修工事により、第三の閘門が追加されました。何度もの遅延を乗り越え、2016年6月26日には開通しました。パナマ運河の拡大の概要は、パナマ運河を通れる船の大きさ(通称 パナマックス / Panamax)を2倍に広げることにあります。その為、これまで以上の大きな船が入れる閘門の建設、現行運河の水深、幅を広げる、運河の重要な部分を占めるガトゥン湖(Gatun Lake)の水位を上げるといった内容です。

 

このパナマ運河拡大により、以下の三点が変わる考えられていました。

1.北東アジアから米国までの運行時間の短縮

北東アジアから米国までの運行時間は、20日になります。これはアフリカの喜望峰(cape of good hope)経由で34日、スエズ運河経由で31日よりも10日以上早い航路となります。

 

2.運河を通過する貨物の価値は2倍になると予想されます。

具体的には、2700億ドルから6350億ドル

 

3.運河を通過できる船の大きさはほぼ3倍になります。

具体的には、5000TEUから14000TEU

(TEUとは、twenty-foot equivalent unit(20フィートコンテナ換算)の意味です)

 

現状、2.については、実現が難しいと思われます。今回の改修により、国際物流におけるパナマ運河の重要性はさらに増しておりますが、現状としては、運河の装備が不足していることと運河のスタッフの経験値が高まっていないため、一日12隻と考えられたパナマックスサイズの運行が、一日6隻にとどまっております。これから改善していくと思われますが、まだ時間はかかりそうです。

余談

因みに、余談までに、パナマにお越しの際は、パナマ運河見学をしてみてください。付近のジャングルをボートでめぐるツアーも行われています。

 

パナマ全域の話ですが、ガトゥン湖やその周辺にも、ワニが多くすんでおりますので、泳ぐのは危険です。弊社スタッフも、実際、4、5メートルほどのワニを見たこともあります。NHKのアフリカ特集などで、川辺でガゼルや水牛がワニに襲われる映像がありますが、実際、ワニは近くまでくるまで全く気配を感じません。気がついたら目の前にいるという感じです。ガトゥン湖をボートで通りますと、船のスクリューに巻き込まれたワニの死骸が浮いていたりします。

ラテン市場にパナマから進出

弊社は、ラテンアメリカ市場参入支援パートナーとして10年近く携わってきております。お気軽にお声掛けください。